小鳩くんに彼女ができました

秋季限定栗きんとん事件(上)。


小鳩くんの青春っぷりにニヤニヤ。
でもやっぱ中身は小市民になりきれてなくてニヤニヤ。


仲丸さんに接する時の「作った優しさ」とかに現れる、
作られた「似非リア充」的な部分がすごい共感できて面白い。


でも「やっぱこういうのは良くない、小市民に、普通の人にならねば」と、
自分は異質だからと素を表に出さず、慎ましく生きようとする姿にまたニヤニヤ。



まとめると、小鳩ニヤニヤ。
もとい、自分の優れた点をひけらかしたい!(俺はお前らなんかと違ってすげーんだよ!ハハハン)
けど、それは他者にとっては非常に不愉快だからやっちゃだめ。
「小市民を目指す」ってことの一面はこういうことなんだろな。


小鳩の気持ちすごいわかるわ。
慎ましく生きるのって大事だよね。
でも我慢しすぎは良くないから時には発散も大事だよね。


米澤穂信さんの小説は青春、もといあるある小説でやっぱ面白いです。
全然触れなかったけどミステリ部分、今回もほどよく小問題がちりばめられてて面白いです。
メインの大謎はいったいどういう結末になるのか楽しみです。