感想。「疾走(下)」重松清

不幸の連続で家庭崩壊となり、
自身も世間から嫌われ、必然的に人の道を外れてしまったが
それでも「会いたい」人に会うことを胸に生きていく主人公の話。

あまりにも酷い状況の連続で読んでて気持ちがどんよりした。
でもそんな状況だからこそ、数少ないちょっとの幸せがとても輝いて見えた。

物語中ずっと主人公のことを「おまえ」と描写されていた種明かしも、
物語のクライマックスと相俟って非常に良かった。

主人公、精神強すぎ。
なんとか「ふたり」で幸せになって欲しかった。。。